という事になっております
1930年型の年、昭和モダンど真ん中、そんな時期かも知れません
仁木他喜雄という人は主に作曲、編曲をやっていた人で、作詞は珍しいようです
この歌の2番の冒頭、「銀座銀座と通う奴は馬鹿よ」は、佐藤千夜子の「当世銀座節」の出だしと同じで、こちらは西条八十で昭和3年ですから「当世銀座節」の方が先ですね
レコードが出たときは29歳
記録によると新交響楽団(現NHK交響楽団)にティンパニー奏者として在籍中となります
山田耕筰に師事して作曲編曲を学んでいた時期とも重なるようです
コロムビアに編曲家として入社するのは三年後の昭和8年から
奥山貞吉や服部良一とともに、戦前のコロムビア流行歌の編曲を担います
現在まで親しまれている童謡「めんこい仔馬」が作られたのはこの10年後、二葉あき子の「さよならルンバ」や森繁久彌の「銀座の雀」などは戦後の仕事になります
昭和33年、56歳で亡くなられました
さて、歌っている河上喜久代という人ですが
よくわかりませんでした
レコードは3枚
この「銀座モダンガール」と同じ盤にやはり仁木他喜雄作詞作曲の「つぼみ」という歌
同じ昭和5年コロムビアから「春の行進曲/ふるさと」歌手河上喜久代、阿部徳次となっています、デュエットだったのでしょうか
昭和7年ヒコーキレーベルから「こいこいあいあい」という歌
時雨音羽、杉山長谷夫というちゃんとした作者のうたですよ、聴いた事無いですけど
以上が河上喜久代さんの情報、これしかわかりませんでした
同じ時期にコロムビアには、河原喜久恵や天野喜久代という流行歌手がおりましたから、どうもややこしい事になります

昭和9年銀座晴海通り
今回のFLASH動画は、イラストは描いておりません
当時の銀座の写真などを使いまして作ってみました
タイトルや字幕のフォントは、idfont/井上デザインさんという所の懐流体フォントというのを使わせていただいております