「ああプランタン無理もない」のできるまで。後編
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さて、唐突ですが、サトウハチローのエピソード。

裏をのぞく トーメガネ病
(作家)サトウ・ハチロー氏

佐藤紅緑氏の息子さんで、本来は詩人だが、持つたが病ひの賑やかな性分から流行小唄も作ればナンセンス小説も書き、蓄音機会社の仕事もすれば、新宿のムーラン・ルージユや浅草のレヴユウにも関係するといふ、何が本業だか自分でも判らないハチローさん。
「私の書斎ですか、見ない方がいゝでせう、誰でも驚きますからね」「驚いてもかまひませんから見せて下さい」と、二階に上がつて見るとナール程、朱塗の派手なダブルベツドが部屋の真中にドツカと据えてある。イヤーなハチローさん。
「私の体はこんなに肥つているから、起きて仕事が出来ないんです」と、弁解のやうな弁解にならないやうな事を仰る。
「私は近頃、トウメガネの病気にかゝりましてね」ーーいふ事がいち々変わつている。体は大きいがいふ事は子供のやうに罪のない?彼氏は望遠鏡を持ち出して
「私は毎日これを覗かないと気持ちが悪いんですよ、二十五倍ですから松屋(浅草)の屋上に持つて行つて方々を見ると、いろんなものが映りますよ、遠くの家の裏二階の夫婦喧嘩やランデブウなどがね」といふ。イヤーなハチローさん。

アサヒグラフ 1932/10/19

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絵の続きを。

桜の木をなんか変な形にしました。

道と壁、壁の向こうに桜。

背景の色は見えやすくする為にとりあえず。

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蔦の葉風のものを

壁の上になんとなくアクセントみたいなものがほしいかな、と

男女の影

これがもつれる訳ですが、
まあ今日のところは上品に

この程度で

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こういう葉っぱと、

こんな鉢植えを作りまして


バルコニーの内と外に、

すきま恐怖症になってしまっているでしょうか。
ごちゃごちゃしてきましたぞ。

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家の向こうに並木を。

こういった木を作りました、

が、

結局、単色でシルエット的にしました。

んんん、なんかごちゃごちゃしている。

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桜も散ってしまいまして、初夏のような陽気になっておりますが、春の絵、続けますよ。

空の色を決めて、
とりあえずここまでの所。

遠くの家並みを。

入れてみましょう。

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音ですなやましサキソフォーン

もうこうなったら、これも入れてしまいましょう。
このお家を塀の向こうに置きます。

サキソフォーンを吹く男。

夜中に屋根でサキソフォーンて。

近所迷惑な話ですが、でも春だから無理もない。

色を調整して、シルエット的に。

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もやです悲しいスーベニア

スーベニアとはお土産とか贈り物と言った意味だそうですが、思い出や記憶、という意味もあるそうです。
悲しいお土産、というよりは、悲しい思い出、の方でしょうね、きっと。

そんな「もや」と
桜の花びらを散らして
カーテンをヒラヒラさせました

さてパーツが揃いましたので
次回最終修正をして完成をめざします。

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桜の花の色を暗く
前の蔦の葉も暗く、影を濃く
バルコニイ内の植木鉢の柄をなくし色を変え、植物の葉の形を変える
レンガ塀の色を少し暗く
建物の壁の色を変える
壁灯の灯りを少し強調
白猫の色を暗く
バルコニイの下を暗く
手前下のもやを濃く
散る花びらを淡く
女の人の服の色を微妙に変化
女の人の髪の毛の色を微妙に変化
その他ちょこっとしたとこ

ああプランタン無理もない

以上のような感じですが
なんかごちゃごちゃしてるでしょうか

なんかよくわからなくなってきました

少し時間をおいて見直してみましょう

とりあえずこの時点でひとまず終了といたします。

おつきあいありがとうございました。

 

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